EPA 介護福祉士候補者 ~ 日本の介護の底上げになるか ~
第24回介護福祉士国家試験の合格発表が3月28日に実施されました。
今回の合格率は63.9%と過去最も高い合格率となりました。
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ところで皆さんは今回の介護福祉士国家試験に、フィリピンやインドネシアの方が受験をしていたのはご存知でしょうか?
母国の看護学校を卒業したり、4年制大学を卒業して母国の介護福祉士資格を取得した人が日本の介護施設で就労・研修をしながら日本語を勉強し、介護福祉士を目指すというものです。
日本の介護福祉士試験に合格すれば、日本で介護福祉士として就労ができ、在留資格も上限なしで更新が可能となります。
テレビや新聞などの報道でご存知の方は多いと思いますが、いろいろと厳しい条件が課せられたなか、95人中36人が合格され合格率は37.9%となりました。
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この外国人の看護・介護への就労を反対だという意見がありますが、私個人的には賛成しています。
日本の介護職員の中には技術や知識の積み重ねを怠り、惰性で介護をしているひとが結構います。
また高齢者虐待事件でも知られているように利用者を人としてではなく、物を扱うように接しているひとがいることも現実にあります。
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介護の職についている人の全てがそうだとは言いませんし、利用者やその家族に喜んでもらえるような介護を一生懸命している人がほとんどだと思います。
しかし一部のそういった介護職員が、海外から来て懸命に勉強し介護福祉士となった人に刺激され、少しでも自分の介護の考え方を見つめ直してくれれば、日本の介護力の底上げにもつながるものと考えています。
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お年寄りは外国人を敬遠するとかなんとか言う人がいますがそうではありません。
お年寄りは人をよく観察しています。
どんな国籍でも、がんばっている人、いない人、ちゃ~んと見られていますよぉ。。。